美容院やマッサージサロンで「頭皮が硬い」と言われたことはありませんか?
硬いと言われてもどうしたらいいのか分からないですよね。
この状態を改善するためには、頭皮が硬くなってしまう原因をしっかりと知ることが重要です。
今回は、頭皮の硬さを自分でチェックする方法をご紹介すると共に、原因や硬くなることによって及ぼされる影響、改善方法をご紹介します。
頭皮が硬い状態とは?すぐにできるセルフチェック方法
頭皮は健康的だと柔らかく、不健康だと硬くなります。
硬さの基準がわからないと思いますので、まずは自分の頭皮をチェックしてみましょう。
チェック方法はとても簡単で、上の画像のように10本の指を開いて頭を鷲掴みにし、円を描くようにゆっくりと動かすだけです。数秒で終わるので今すぐにでも確認することができます。
頭皮が柔らかい場合は指と頭皮が一緒に動き、小刻みに動かしても痛みを感じません。また、柔らかい頭皮には弾力があるので、指で押しても元の状態に戻ります。
一方で頭皮が硬くなっていると指と一緒に動かず、動かそうとすると痛みを感じることがあります。弾力が無い状態なので、押しても頭蓋骨を触っているような感覚になります。
何が原因で頭皮は硬くなってしまうのでしょうか。次の章で原因について詳しくご説明します。
頭皮が硬くなる3つの原因
頭皮が硬くなる原因は血行不良や頭皮の乾燥、紫外線の3つがあげられます。
これらの原因がどのように関係しているのかを詳しく解説します。
血行不良
血行が悪くなることで頭皮が硬くなります。
体内の栄養や酸素は血液にのって様々な箇所に運ばれていますが、血行不良がおこると血液をスムーズに循環することができずに滞らせてしまいます。
これにより頭部の筋肉に疲労物質が溜まってしまい、柔軟性が失われて硬くなってしまうのです。
血行不良を招いてしまう原因を6つご紹介します。
運動不足
私たち人間の体は運動をして筋肉を使うことで血液が循環するので、運動をしないと血流が悪くなってしまうのです。
そのため、運動不足の人は血行不良をおこしやすいので気を付けましょう。
長時間同じ姿勢でいる
長時間同じ姿勢でいると、あまり筋肉を動かさなくなるので血行が悪くなります。
デスクワークなど椅子に座る時間が長いと、太腿からお尻にかけての血管が圧迫されるので血液が滞ってしまいます。
また、下半身の血流が悪くなると、上半身から頭までの血行も同じように悪くなってしまうのです。
眼精疲労
目が疲れると首と顔の筋肉や血管は頭部と繋がっているため、頭部も同じようにこわばってしまい血行不良をおこしてしまうのです。
バランスが偏った食事
揚げ物や肉などの油分と脂肪分が中心の食事ばかりでは栄養が偏るため、血液がどろどろになり滞りやすくなってしまいます。
ストレス
ストレスを感じると自律神経(自分の意思でコントロールできない神経)が乱れてしまい血液循環がスムーズにできなくなります。
また、ストレスを感じた際に血管を収縮させるホルモンが分泌されるため、血管が狭くなってしまい血液の流れを妨げてしまうのです。
体の冷え
体が冷えると全身の血液やリンパ液(リンパ管を流れる液体)の循環が悪くなります。
長時間冷房に当たったり冷たい食べ物をたくさん摂取したりすると体が冷えてしまうので気を付けましょう。
乾燥
頭皮が乾燥して潤いが失われると皮膚がカサカサになり硬くなってしまいます。
この症状は肘やかかとなど他の体の部分でも発生します。
乾燥肌の人におこりやすい症状なのですが、他にも洗浄力(汚れを洗い落とす力)が強いシャンプーを使っている人にもおこりやすいです。
洗浄力が強いと頭皮の潤いを保つために必要な皮脂を汚れと共に根こそぎ落としてしまいます。これによって頭皮の潤いが失われてしまい乾燥に繋がってしまうのです。
シャンプーの洗浄力については「あなたのシャンプーは大丈夫?強すぎる洗浄力が頭皮に及ぼす影響」に詳しく書いてあるので是非ご確認ください。
紫外線をたくさん浴びている
紫外線をたくさん浴びると頭皮が硬くなります。
紫外線とは太陽から出ている光線のことで、肌の奥まで入り込むと、肌の弾力と柔軟性を生むコラーゲンやそれを支えるエラスチンを破壊してしまうのです。
肌は弾力が失われると硬くなってしまいます。
頭皮が硬くなると体に悪影響を及ぼす
頭皮が硬くなると体に様々な影響を及ぼすことがあるので、その症状をご紹介します。
首と肩の凝り・頭痛
頭皮が硬くなると頭部の筋肉が緊張状態になり凝りが生じます。
上記で説明した通り頭部と首の筋肉は繋がっているので、頭部が凝ると首や肩も凝る可能性があります。
また、頭部から首にかけて凝ると頭痛がおこりやすくなります。このような頭痛のことを「緊張型頭痛」と言います。
抜け毛や薄毛
血行が悪くなると、髪の生成に必要な酸素や栄養を頭皮まで運ぶことが困難になります。
これらが不足すると髪が栄養不足になり、細く弱々しく成長してしまうので髪が抜け落ちやすくなり薄毛に繋がる恐れがあります。
顔のたるみ
頭皮と顔は繋がっているので頭皮の弾力が衰えて硬くなると、顔の皮膚や筋肉を支える力も衰えてしまうため顔がたるんでしまうのです。
頭皮を柔らかくする3つの方法
頭皮の状態を改善するためにも以下の方法を試してみましょう。
改善だけでなく予防としても効果的です。
頭皮の血行を良くする
血行不良を改善するために、血行を良くする方法を3つご紹介します。
頭皮マッサージをする
頭皮マッサージをして頭皮を揉み解すことで血行を良くすることができます。
詳しいマッサージ方法は「今日からできる5つの育毛方法|一番育毛に効果的なのは食事」に書いてあるのでご覧ください。
入浴
バスタイムはシャワーだけで済まさず、湯船にしっかりと浸かり体を温めましょう。
入浴をすることで体が芯から温められるため血行促進の効果があります。また、入浴にはストレス解消の効果もあります。
運動をして体を動かす
体内に酸素を送り込むことで血液が循環されるので、運動をして酸素を送り込みましょう。
血行促進に効果的な運動は有酸素運動になります。
有酸素運動とはウォーキングやヨガ、水泳などの運動のことをいい、普段の動きに比べると呼吸が深くなるためより多くの酸素を取り込むことができるのです。
頭皮を保湿する
シャンプー後に頭皮美容液やオイルを使ってしっかりと保湿しましょう。
頭皮に潤いを残すためには低刺激で保湿成分が配合されているアミノ酸シャンプーがオススメです。
また、熱湯で頭を洗うと皮脂を落とし過ぎてしまう可能性があるのでぬるま湯で洗うようにしましょう。
ストレスを溜めない
ストレスは心身共に悪影響を与えるので、溜めないようにしてください。
ストレスは自分自身でしかコントロールすることができないので、発散できるような自分なりの趣味を見つけましょう。
食事の改善
栄養バランスを考えるためにも、外食やコンビニ弁当を控えて自炊をしましょう。
以下の食材には血液をサラサラにする効果があるので、血液を滞らせないためにも積極的に摂取してください。
- 玉ねぎ
- にんじん
- 納豆
- 鮭
- 生姜
水分不足も血液をドロッとさせる原因の一つなので、水分補給をこまめにしましょう。
まとめ
頭皮が硬くなってしまう原因はわかりましたでしょうか?
血行不良や頭皮の乾燥、紫外線をたくさん浴びることで頭皮の柔軟性が失われて硬くなってしまいます。
また、頭皮の皮膚や筋肉、血管は顔や首とも繋がっているので、頭皮が硬くなると他の体の部分にまで影響を及ぼしてしまい頭痛や首肩の凝りを招く場合があります。
頭皮を柔らかくするためには原因となる血行不良を改善して血行を良くしましょう。
頭皮を硬くしないためにも定期的にチェックしてください。