顔の産毛の濃さに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
産毛は紫外線やほこりなど様々な刺激から肌を守る役割がありますが、産毛が濃いと周囲からの目が気になりますよね。
今回は、産毛が濃くなる原因と産毛を薄くする対策方法を詳しくご紹介します。
産毛が濃くなる原因
産毛は男性ホルモンの働きによって濃くなると言われています。
男性に比べて量は少ないですが女性の体にも男性ホルモンが分泌されています。
通常は「エストロゲン」と「プロゲステロン」という2種類の女性ホルモンの働きによって産毛は薄く保たれていますが、女性ホルモンが減少するとホルモンのバランスが崩れてしまい男性ホルモンの働きが活発になってしまいます。
その結果、産毛が濃くなってしまうのです。
この章ではホルモンバランスが乱れる原因を詳しくご説明します。
加齢
女性ホルモンは卵巣で作られて分泌されますが、年齢を重ねるごとに卵巣の機能は低下していきます。
機能が低下してしまうと女性ホルモンの分泌が減少するためホルモンバランスが崩れてしまうのです。
ストレス
ストレスを溜め込むと自律神経(内臓、血管などの働きをコントロールし体内の環境を整える神経)が乱れてしまいます。
自律神経の指令は脳の「視床下部」という箇所が出していますが、女性ホルモンの指令も視床下部から出されます。
そのため、自律神経が乱れると同時にホルモンのバランスも乱れてしまうのです。
栄養不足
女性ホルモンは必要な栄養素が適量摂取できていないと正常に分泌することができません。
そのため、ダイエットや無理な食事制限をして栄養不足になってしまうと、女性ホルモンを十分に分泌することができなくなってしまうのです。
睡眠不足
睡眠不足が続いたり眠りが浅かったりすると、睡眠リズムが崩れてしまい自律神経の乱れに繋がります。
睡眠にはノンレム睡眠(深い眠りで脳も休息している状態)とレム睡眠(浅い眠りで脳は起きている状態)の2種類があり睡眠中に波のように繰り返されています。
就寝直後はノンレム睡眠に入りますが、これが浅いと女性ホルモンの分泌量が減少すると同時に自律神経も乱れてしまいます。
その結果、男性ホルモンが活発になり産毛の成長に繋がってしまうのです。
産毛を薄くする方法
カミソリを使って産毛を剃っている方は多いかと思いますが、それは間違った方法です。
なぜなら、カミソリなどで肌に刺激を与えると、体が肌を守ろうとして毛を濃くするように働きかけてしまうからです。
産毛は剃るのではなく薄くするようにしましょう。
産毛を薄くするためには、肌を刺激するのではなくホルモンバランスを整えたり肌に優しいアイテムを使用したりすることが重要です。
この章では産毛を薄くする5つの方法をご紹介します。
バランスの良い食事を心がける
女性ホルモンを正常に分泌するためには、体に必要な栄養をバランス良く適量摂取する必要があります。
以下を参考になるべく多くの食材を摂取しましょう。
また、以下の栄養素は女性ホルモンに直接働きかける作用があるため、積極的に摂取しましょう。
また、太り過ぎや痩せすぎはホルモンバランスを乱し生理不順や排卵障害を起こす危険性があるため、適正なBMI(肥満指数)を維持できるように心がけましょう。
以下のBMI計算式に自分の身長や体重を当てはめて計算してみてください。
低体重や肥満に当てはまる場合はバランスの良い食事心掛けて普通を目指しましょう。
質の高い睡眠をとる
睡眠不足や浅い睡眠などにより睡眠リズムが乱れてしまうと自律神経の乱れにも繋がるため、深い睡眠を取るようにしましょう。
寝る前にスマホやテレビを見ると脳に多くの情報が入り、深い睡眠に入りづらくなってしまうので寝る前に見ることは控えましょう。
また、寝具にこだわったりアロマの香りでリラックスしたりすることで睡眠の質を高める効果があります。
ストレスをためない
ストレスを感じると自律神経と女性ホルモンの分泌が乱れてしまうので、自分に合ったストレス解消法を見つけて発散しましょう。
また、不規則な生活を整えたり睡眠不足を解消したりするだけでもストレス軽減に繋がります。
禁煙する
タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素などの有害物質は卵巣の働きに悪影響を与えてしまうため禁煙をしましょう。
ニコチンは卵巣の血流を低下させ、一酸化炭素は酸素欠乏(酸素濃度が18%未満の状態)を引き起こして女性ホルモンを作るための酸素の働きを低下させてしまうため、女性ホルモンが分泌されにくくなります。
また、喫煙をすることでタバコに含まれる有害物質が体に吸収されます。それを体が排出させようとする際にエストロゲンが消費されてしまうのです。
抑毛剤を使用する
「抑毛剤」という抑毛効果に特化したアイテムを使用することで産毛を薄くすることができます。ローションタイプやクリームタイプのものがありドラッグストアや通販などで3,000円~5,000円程の価格で販売されています。
抑毛剤には、エストロゲンに似た働きをする大豆イソフラボンが多く含まれているため、男性ホルモンの働きを抑えることができます。
その結果、産毛を薄くすることができますが、即効性はなく徐々に効果が現れます。
また、抑毛剤は肌に優しい成分を使用しているので、どなたでも安心して使用することができます。
脱毛
脱毛サロンやエステなどで「光脱毛」と呼ばれる施術で産毛を脱毛することができます。
光脱毛とは黒色(メラニン色素)に反応する光を照射することで、毛根にダメージを与えて脱毛を促します。
しかし産毛の場合は、毛が細く色素が薄いためムダ毛の脱毛に比べると効果が出にくいと言われています。
また、脱毛されず残ってしまった毛が濃く固くなったり、逆に本数が増えてしまうリスクもあります。
まとめ
産毛は女性ホルモンの減少や男性ホルモンの影響で濃くなります。
産毛が濃くなる主な原因は以下4つとなります。
- ホルモンバランスの乱れ
- ストレス
- 食生活の乱れ
- 睡眠不足
また、産毛を薄くする方法は以下となります。
- バランスの良い食事を心がける
- 質の高い睡眠をとる
- ストレスをためない
- 禁煙する
- 抑毛剤を使用する
- 脱毛
産毛が濃くなる原因を知り対策をすることでホルモンバランスの乱れを防ぎ産毛を薄くすることができます。